ジクレー版画とは
ジクレーやジクレー版画と呼ばれる技法は
近年のデジタル技術の発達と共に生まれた
新時代の「版画」技法です。
「ジクレー」とは、フランス語で「吹き付け」の意味があり
IRIS社が1980年開発したプリンターが始まりとされています。
最新のデジタル技術を使い、ジクレー版画用に開発された
最高級の素材(紙やキャンバス)にプリントされます。
ジクレー版画が発達した要因の一つに
近年、デジタル絵画を描く作家が増えて来たことも欠かせません。
又、写真家の方の作品販売や、アナログ作家の絵も
「ジクレー」として版画化されることも多くなりました。
特にデジタル絵画はアナログと違ってオリジナルはパソコンの中。
つまり、「データー」のために、
これを高級・高性能プリンターで「出力」したものが
「作品」になります。
一般的なポスターなどのオフセット印刷と違い、
ジクレー版画は「アート作品」として作家自身が監修を行い、
一点一点制作されています。
作者のサインやナンバリングも入り、希少価値もあります。
また、実際に比べてみると、ポスターなどのオフセット印刷と
比べると格段に綺麗な仕上がりになっています。
現在では一般的な版画技法として認知されており、
ルーブル美術館、メトロポリタン美術館などでも
ジークレー作品が展示されることもあるそうです。
ジクレー版画は複製画ですが、作家が真心を込めて、
一点一点監修しているという点は、変わりません。